危険な海の生物

 


分布
 日本中部以南の海、南シナ海、太平洋の沿岸に生息 。

特徴
 全長25cmくらいにまで成長し、海岸近くの岩礁に住み着いて小さな魚をエサにしています。オニダルマオコゼ類は一般に13本の猛烈な毒をもった棘が背鰭に沿ってあります。岩礁や珊瑚礁にとけ込んでいるので、よほど注意していないと、踏みつけたり、珊瑚と間違えて触ってしまう場合もあるようです。棘は鋭く丈夫でブーツを履いていても靴底を突き抜けて被害に遭った記録も残されているほどです。
英名では(ストーンフィッシュ)と呼ばれています。

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、必要以上に近くに寄らない
 ・毒腺は背鰭にあるので、ここを素手で触らない

オニオコゼ類は珊瑚礁や岩場の砂の中に埋まって隠れている事もあり、知らずに手を伸ばして誤って刺されてしまうようです。

〈撮影場所:串本〉        Photo by Koshiro Kita

症状
 刺された瞬間から「やけど」のような痛みが始まり、次第に患部が腫上がっていきます。
 次第に感覚が無くなり、吐き気・嘔吐を伴ないます
 ひどいときは、呼吸困難に陥り死に至らしめる場合もあります。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を洗うと同時に棘を抜き取り消毒する
  真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 刺さっている棘を抜き取ります。
  45度くらいのお湯に漬けると毒素(タンパク毒)が凝固するので、痛みが和らぐ効果が期待できます
 
 「オニダルマオコゼによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。