危険な海の生物

 


分布
 房総以南の海に広く分布し、熱帯系の代表的なウニです。

特徴
 殻径は5〜9cmで、トゲの長さは殻径の5〜6倍もあります。
 見た目にはクロっぽい棘の長いウニで肛門部がまるで金色の目のように見えます。珊瑚礁や岩礁の割れ目に群生しています。 トゲには毒があり、刺さるとたいへん痛いので、磯遊びをする時は注意が必要です。またガンガゼは主に海藻類を主食とし、付近の海藻が消滅してしまういわゆる“磯焼け”の原因の一つではないかといわれています。

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、必要以上に近くに寄らない
 ・ウラサキウニと間違えて(わけないか?)素手で触らない

被害者の殆んどが波にもまれて、体勢を整えようとして岩棚に手を伸ばしたときに誤ってガンガゼに触ってしまい棘が手袋を突き通って刺さっています。

〈撮影場所:串本〉        Photo by Koshiro Kita

症状
 棘は細く中空でもろく折れやすいだけでなく、刺さると大変抜けにくく熱い針を突き刺したような激痛に襲われます。
 ひどいときは、赤く腫上がり手足の筋肉の麻痺や呼吸困難を引き起こします。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を洗うと同時に棘を抜き取り消毒する
  真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 刺さっている棘を刺抜きや針を使い慎重に抜き取ります。
 45度くらいのお湯に漬けると毒素(タンパク毒)が凝固するので、痛みが和らぐ効果が期待できます
 
 症状がひどい場合は「ガンガゼによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。