危険な海の生物

 


分布
 日本の中部以南から太平洋に生息しています。

特徴
体長12cmくらいの小型のタコです。
普通の蛸のような墨は吐きません、危険を察知すると鮮やかなブルーの斑点が浮き出てきます。
咬まれると強力な致死量の毒を注入されます。
毒素はテトロドトキシンで「ふぐ」などと同様のものです

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、持ち歩かない
 ・咬まれなければ毒素を注入されないので厚手の手袋を着用。

被害者の殆んどが鮮やかな豹紋に目を奪われて手や足に絡みつかせたり、持ち歩いたりして噛み付かれています。

〈撮影場所:八丈島〉         Photo by Haruyuki Saito

症状
 最初は痛みの無い咬み傷が赤く腫上がった状態になります。
 暫くして刺すような痛みを覚え、次第に痛みは全身に広がってゆきます。
 15分くらいで呼吸困難に陥り、嘔吐・ケイレン・視覚障害・筋肉の麻痺症状が出てきます

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を切開して毒を搾り出します
 真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 傷口から毒を搾り出す → 傷口の消毒をおこなう
 人工呼吸・心肺蘇生術を施し、出来るだけ早く医師の治療を受けてください。

「ヒョウモンダコによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。

万一、医療機関が近くにない時は、「人工呼吸・心肺蘇生術を施し」出来るだけ毒を搾り出してください。
患者が自発呼吸が出来るようになるまで数時間の間、人工呼吸は休まず行ってください。