危険な海の生物

 


分布
房総以南の海に広く分布し、熱帯系の代表的なウニです。
通常は25mくらいの海底に生息しています。

特徴
殻径は10cmで、殻高4cm程度の暖海に生息しています。
全体が柔らかな皮袋のようにゆらゆらと変形します。上面に黒く見える束になった2cm程度の棘があります。この棘は人の皮膚などに刺さると先端から毒素が注入されます。

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、必要以上に近くに寄らない
 ・グローブやスーツを着用し、素肌を露出させない。

被害者の殆んどが共生(?)しているエビなどを写していて誤って刺されたり、まれに浅瀬にいるウニを踏んだ利したときに被害に遭っています。

〈撮影場所:サイパン〉        Photo by Yoichi Ogawa

症状
 棘が刺さると痛烈な痛みが走り、刺された箇所が紫色に変色し腫上がります。
 ひどいときは、手足の筋肉の麻痺や呼吸困難・視覚障害を引き起こします。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を洗うと同時に棘を抜き取り消毒する
  真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 刺さっている棘を刺抜きや針を使い慎重に抜き取ります。
 45度くらいのお湯に漬けると毒素(タンパク毒)が凝固するので、痛みが和らぐ効果が期待できます
 
 症状がひどい場合は「イイジマフクロウニによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。