危険な海の生物

 


分布
 日本の中部以南から太平洋に生息しています。

特徴
体長12cmくらいになる。
アンボイナやタガヤサンミナシなど里芋に似た形状
獰猛な肉食性の貝で小魚や巻貝を餌にしている。夜行性で昼間は砂の中や岩陰に潜んでいる。一般的な捕食方法は体内より猛毒を持った森のような棘で獲物を刺し、その毒で仕留め、獲物は丸呑みにします。

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、持ち歩かない
 ・網などに入れて採取しても長い触手を伸ばして銛を打ち込んでくるので腰などに吊るさない、もちろんポケットなどに入れて持ち帰ることも自殺行為です。

被害者の殆んどが綺麗な貝殻に目を奪われて触手が伸びてくるのに気付かなかったり、腰に網をつけ、その中に採取したイモガイを入れ、気付かずに銛を打ち込まれています。

〈撮影場所:串本〉        Photo by Koshiro Kita

症状
 刺さった棘は返しが付いているため、なかなか抜けません。暫くすると感覚が麻痺し、全身のケイレンや目が見えなくなります。
 ひどいときは、意識が無くなり、死に至らしめます。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を切開して棘を抜き取りま、傷口から毒を搾り出します
  真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 切開し刺さっている棘を抜き取ります  → 傷口から毒を搾り出す
  人工呼吸・心肺蘇生術を施し、出来るだけ早く医師の治療を受けてください。

「イモガイによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。

万一、医療機関が近くにない時は、「人工呼吸・心肺蘇生術を施し」出来るだけ毒を搾り出してください、3時間程度の処置で回復した事例もあります。