危険な海の生物

 


分布
本州中部以南の珊瑚礁に広く分布しています。

特徴
体長は30cmくらいで珊瑚のポリプを餌にしています。
写真のような円盤形状で10〜16本の腕が出ています。
繁殖力は大変強く、数日で珊瑚礁を死滅させたこともあります。上面に2cm程度の鋭い棘があります。

被害に遭わないためには
 ・海中でむやみに触ったり、必要以上に近くに寄らない
 ・グローブやスーツを着用し、素肌を露出させない。

珊瑚などを撮影したり、中にいる小動物を観察しようとして誤って刺されたり、まれに浅瀬にいるヒトデを踏んだりしたときに被害に遭っています。

〈撮影場所:トラック諸島〉       Photo by Yoichi Ogawa

症状
 棘が刺さると痛烈な痛みが走り、刺された箇所が紫色に変色し腫上がります。
 ひどいときは、手足の筋肉の麻痺や呼吸困難・視覚障害を引き起こします。

被害に遭ってしまったら(応急処置)
 傷口を洗うと同時に棘を抜き取り消毒する
  真水と消毒液で患部を十分に洗い流す → 刺さっている棘を刺抜きや針を使い慎重に抜き取ります。
 45度くらいのお湯に漬けると毒素(タンパク毒)が凝固するので、痛みが和らぐ効果が期待できます
 
 症状がひどい場合は「オニヒトデによる被害」と告げ、出来るだけ早く医者の治療を受けてください。